10月末の「命を守る」防災祭りへの参加、11月中旬の菜の花助産院の先生を招いての「命の授業」、そして11月22日は「命をいただく」新嘗祭(収穫祭)を行い様々な方向から、命について触れてきました。
消防祭りでは、消防士さんによる救助の様子を見学したり、
はしご車が高く登る様子を見せてもらったり、
まるで煙の中にいるかのような体験をさせていただきました。
ハンカチや洋服の袖や手でしっかり口元を押さえることも、普段の避難訓練で知っていた子ども達です。いざ本物に見立てた煙の中に入ってみると、視界の狭さに驚きました。普段の避難訓練ではできない体験をさせていただき、身を持って火事の恐ろしさを知ることができました。料理のお手伝いで火を使う時や、花火などで遊んだ時も、しっかり確認をしないと危ないね、とみんなで再確認しました。
そして消防車との綱引き体験も行いました。
「消防車ってこんなに重いの!?」とびっくり!目で見て、自分で考えて、人の命を助けるために頑張っている消防士さんのことを知り、「大きくなったら消防士になる!」と憧れているお友だちもいました。大切な「命」これからも守っていきましょうね。
果たして、命ってどうやって生まれたのか・・・・・「命を大切に」というのはよく聞くけれど・・・
・・・・次は、菜の花助産院の稲冨先生による、「命の授業」です。
教材を使って、命が(みんなが)どうやって生まれてきて、お腹の中で大切に守られてきたかを教えていただきました。始めは、鉛筆の先ぐらいの小さな点・から始まった命。少しずつ大きくなると、だんだん人の形へと変わっていきます。
「髪の毛が生えてきた!」「赤ちゃんは、お腹の中でおしっこをするんですよ!」「え~~~!!」
と知らないこともたくさん教えていただき先生がお話するたびに驚きが増える子ども達なのでした。
命というのは、みんなのおじいちゃん・おばあちゃん・そしてそのまたおじいちゃん・おばあちゃんから・・・もっともっと前から、受け継がれてきているのです。受け継がれた命を、大切にしながら日々の生活を送っていきたいものです。自分の命も、周りの命も大切に・・・!!
稲冨先生、貴重なお話、お時間をありがとうございました。
その後、部屋に戻ってお家の方からのサプライズ色紙を渡しました。お家の方から、1番始めにもらうプレゼントの「名前」。みんなにはどんな願いが込められて、今の名前になったのかを知り、また生まれたときはこんなに小さかったみんなが、今こうして元気に過ごせているのは嬉しい事だね、と話しました。色紙づくりのご協力もありがとうございました。
お友だちと「可愛い!」「赤ちゃんの時○○ちゃんと私似てない!?」と盛り上がりながら、大切に見つめる子どもたちなのでした。そして、裏には子ども達からのサプライズの手紙を♪自分の思いを言葉で(文字で)表現する難しさも感じながら、悩みながらも自分たちの気持ちを書いていました。喜んでいただけたでしょうか!?一生大切な「宝物」にしていただけると嬉しいです!
11月22日は自分たちが育ててきた「命をいただく」新嘗祭でした。
新嘗祭とは11月23日に行う宮中行事のことです。収穫祭とも呼ばれています。
天皇がその年に収穫された新穀などを天地の神様に供えて感謝の奉告を行い、これらの供え物を神からの賜りものとして自らも食する儀式のことです。愛宕幼稚園では毎年、お米づくりの集大成、新米をいただくお祭りとして年長さんが行っている行事です。
田んぼの準備から、暑い日も水やりやお世話をして下さった中光先生・永野先生。みんなにお米作りのことを1から教えて下さった先生に感謝の気持ちも込めて・・・!収穫祭に来て下さいとご招待していました。おいしいお米が食べられますように!どんな味がするのかな・・・?ドキドキしながら米研ぎを頑張りました。スイッチオン!と炊き上がるのが楽しみだな♪
中光先生・永野先生を部屋にお招きして感謝状のプレゼントを渡しました。
たくさんのお力添えを本当にありがとうございました!
いよいよあたご米の完成です。炊き上がったご飯は・・・
「わあ~~!ピカピカだぁ!!」「おいしそう!!」「食べるの楽しみ♪」
出来上がったお米をかかしさんと天狗さんにもお供えしました。お米づくりも見守ってくれてありがとうございました!・・・みんなの思いはきっと届いているはずです!!
来年、年長組になる年中組さんにもお米のおすそわけをしました。
もみがらや玄米、白米の違いも見てね、お米づくりは大変だけど楽しいよ、頑張ってね!と渡しました。
次のお米づくりも、命のように次の学年へと引き継がれていきます!
その後、先生お手製の豚汁と給食も一緒にいただきました。
お手製豚汁にはらいおんさん、きりんさんそれぞれのクラスからのリクエストの具材を入れて作りました!
おにぎり作りもそれぞれ思いを込めて作りました。「ハートにしたよ」「おいしそうだね!」
心を込めて握ったおにぎりの味は・・・最高!!
「おいしい!!」「ずっとずっと食べていたいな♪」「甘くておいしい!」さまざまな感想が可愛らしい子どもたちなのでした。
園長先生や樺島先生もお招きしみんなで楽しくおいしくいただきました!
食べるものがあることが当たり前のような毎日ですが、食べ物の「命」をいただいていることにも改めて感謝して、「ありがたい」気持ちでいただくことができると良いですね。
さて、降園後、バス待ちをしている年中組さんが「おいしかったよ!モチモチだったよ!」と伝えに来てくれました。「お兄ちゃんたちありがとう!!」と来てくれてほほえましかったです。
今年の収穫量は8.8キロ!お家の方にも食べてもらいたいとの思いから、少しずつではありますが、
あたご米を持ち帰りました。ぜひ味の感想を子どもたちに伝えてあげて下さいね!
これから、学んできたことを胸にいろんな命を大切にできる年長組さんになっていってほしいなと思う先生たちなのでした!!
代かき・田植えなどお米づくりのご協力をしてくださったクラス委員・役員の皆さまも本当にありがとうございました!