「えんちょう先生、あのお魚はなに?」年中さんの園外保育で同行したマリンワールドの大水槽で、園児に聞かれて、一瞬答えに詰まりました。でも、すかさず別の子が「あれはエイだよ」と教えてくれました。即座に「エイ」が出てこなかった自分に少しショックでしたが、それにしても子どもたちはいろいろな動物やお魚の名前をよく知っています。


6月には、年中・年少・2歳児クラスで参観があり、多くの保護者の皆様にお集まりいただきました。
2歳児さんのお祭では夏の季節を知りながら初めてのゲームや太鼓を、年中さんの色水遊びでは、色の組み合わせによって、不思議な色合いが出来上がっていくのを、子ども達は目を輝かせて楽しんでいました。年中さんの味噌づくりでは、「こうじ」や「炒(い)る」といった難しい言葉も、子ども達は案外すっと受け止めていました。






理科実験教室でもプラネタリウムでも、田植えでも英会話の時間でも、子どもたちは難しい話や耳慣れない言葉に出会っていますが、とても楽しそうにこれに親しんでいます。親子のふれあい、先生や大好きなお友だちと過ごす時間が、一緒に経験した知識や出来事を包み込み、子どもたちの世界を広げてくれているようです。


初めての異年齢交流の夏祭りでは、3歳から5歳まで園児たちが、それぞれの立場で言葉を交わしました。自分より年下のお友だちに対しても、与えられた役割を果たしながら、いつもと違う関係づくりを頑張ってくれました。


私たちは普段、楽しんで身に着けたはずのことばやモノの1つ1つが持っているストーリーや、それにまつわる自分自身の体験の記憶を省略しながら、スピーディに会話をしています。その省略のうちに、「エイ」のシルエットを一瞬見失ったりするのかもしれません。でも、いつもと違うお友だちと話すことは、時に忘れた何かを引き戻してくれます。異年齢交流の翌日に行ったマリンワールドで、そんなことを思いました。
新たなアイデアの創造や社会問題の解決は、普段みんなが気付いていない、省略された何かを掘り起こすことによって始まります。豊かな感情と社会への想像力の基礎を、愛宕幼稚園で積み上げてもらいたいと願っています。
※7月4日(土)、2歳児さん向けに、愛宕幼稚園の3歳以上の教育内容を体験できる土曜ムーミンルームを開催します。入園前のご家庭、兄姉在園のご家庭も含め、ご興味のある方はまだお申し込みが可能ですので、園までお問い合わせください。





